――違う、俺じゃない!

目の前に倒れているのは義父となるはずの男

今は無惨にも血の海に倒れ伏している

――信じてくれ! 俺がやったんじゃない!

青ざめた顔でこっちを見ているのは一週間後に結婚するはずだった娘

そして、その母親

煌めく雷光

その光の中に映し出されるのは返り血を浴びた若い男の姿

その手にあるのは血に塗れた刀

――これは、違う! 違うんだ!

怯えた瞳の二人の女性

呆然としている二人に若い男は訴えかける

自分がやったのではない、と

だが、その声は二人には届かなかった

























義父となるべき男が握ったのは藩の秘密

決して公儀に知れてはならない隠し金山の情報

城代家老が私腹を肥やす為に密かに開発させたもの

公儀に知られれば藩の取りつぶしは免れない

それを防ぐ為に義父は動いていた

だが、既に隠し金山の情報は公儀隠密に知られていた

決定的な情報を持つ義父を狙って動く公儀隠密

そして義父の口を塞ごうとする城代家老

義父を殺した本当の敵は果たしてどちらなのか?

























若い男は意を決して脱藩する

江戸にいる主君に全てを直接訴える為に

だが、その行く手を遮る公儀隠密達

隠し金山の情報を握る若い男からその情報を奪うために

そして彼の口をも封じようと城代家老が刺客を放つ

更に彼を仇と許嫁だった娘とその母、そして彼の親友姉弟がその後を追う

周りは全て敵

行く手に待ち受ける罠、次々に迫る刺客、背後に迫るかつての恋人と親友

解けぬ誤解に苦しみ、次々と迫る罠と刺客に心を磨り減らしながらも彼は行く

その背に背負うたのは藩の存亡

非業の死を遂げた義父に託された藩の命運

























心休まる時など無い

命をかけた決死の旅路

全てを終えたその時は討たれてやってもいい

だが、それまでは

それまでは例え泥を啜ってでも死ぬわけにはいかない

頼みになるのは己の腕一つ

腰にさしたる無銘の古刀のみ

























斬刃


あとがきと言うか解説と言うか

はい、解説と言う文字が何げに解脱という文字に見えてしまったちょっと視神経か脳細胞がどうにかなっているんじゃないかと自分でも不安なDO−DOでございます。
久し振りに企画室…………ああ、今はジャンク部屋か、の更新ですが、まぁ、個人的に大好きな時代劇ネタです。
基本的にその時その時ではまっているネタが根本にあるというのがどうしようもなく見えるところが自分的に素晴らしい(笑)
主人公、結婚するはずだった娘とその母親、更に親友姉弟……分かり易いなぁ(笑)親友姉弟と言うところがポイントですが。
実はこれを思いつく少し前にとある時代劇を見たわけですが……ほとんど設定は同じですね。インスパイア(笑)と言うことにしておきましょう。もうこのネタも古い気がしますが。
あっちの方は主君が敵とか不倫でありながら純愛にして熱愛とか追いかけてくるのが師匠だったりとまぁ、それとわからないように微妙に変更してあるところが小賢しいですね(笑)
解説どころかいいわけモード全開ですね、これじゃ。それでは真面目に解説していきましょう。

基本的に主人公の若者は罠にかけられています。
何者かが彼の義父になるはずだった男を殺し、その罪を彼になすりつけた……というか、彼もその現場に居合わせていたわけですが。謎の襲撃者から義父を守ろうとするもそれが叶わず、運悪くその場にやってきた許嫁とその母親にその場を見られてしまい、思い切り誤解されてしまうのですが。
後は本編にある通り、義父が持っていた隠し金山の情報を彼が受け継ぎ、それを狙う公儀隠密、彼の口を封じたい城代家老の刺客に追いかけられつつ、江戸にいる主君の元に向かう旅もの。
まぁ、主君に訴えたところでどうなるものか、と言う気もしないでもないんですが……時代劇好きな人ならそこら辺に更なる裏を見ちゃうかも知れませんし。
まぁ、ポイントは主人公の若者が襲い来る公儀隠密や刺客達をかいくぐり無事に江戸に辿り着けるか、更に彼を仇と追ってくる許嫁達の誤解を解くことが出来るのか、そして義父となるべき男を殺した本当の敵は何者なのか、と言うところでしょうか。

気が向けば書いているかもしれません。
時代劇好きですし……でも資料集めがひたすら大変ですがね。

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