仮面ライダーMAKINA
〜蘇る九頭竜伝説〜

第六話

  眼前の少女に魔銃を突きつけながら、マキナはフーガの到着を示すバイクのエンジン音を忌々しく思った。相手の目的は解らないが誘き出された事は確実だからである。何であれ、好ましくない状況だと言う事だけは確かである。敵の掌の上だと言うことは。
  「・・・面倒な事になってきやがった」
  陽動だろうと一網打尽のつもりだろうと、現在この町にいる二人だけの門番が罠に掛かるのはまずい。最悪フーガは、彼女だけでも逃がさなければならない。
  守らなければならなかった。他ならぬ自分自身のために。


  楽しい。少女にとって戦いとはそう言うものだった。
  己の立場に対する責務がある。己に生まれたが故の使命がある。故に戦う。己が主の全ての敵と。
  だが、それとは別に彼女にとっては命と命のぶつかり合う殺し合いこそもっとも存在を感じさせてくれる行為だった。故にもしも自分たちとは違う、運命と言う物を司る神がいるとすれば感謝したい。眼前にいる敵マキナ、そして今に現れるだろう新たな敵フーガ。考えるまでもなくこの上なく充実した闘争を与えてくれる事だろう、と。
  「マキナ、貴殿には感謝しています。貴殿にしてみれば酷く不本意でありましょうが。某はフーガと未だ合間見えた事がありません。貴殿と、そしてまだ見ぬ敵との闘争を想えば愉悦が止まりません」
  「言葉で言われてもうれしくねえんでな。行動で示せ。具体的には今すぐ俺に殺されろ」
  二人のいる公園の外から伝わってくるバイクのエンジン音の中、マキナは聞くのも面倒とばかりに魔銃を撃つ。尤も攻撃と言うより挑発の意味の、乱雑な攻撃だった。少女もランスを前に出すだけでそれを全て防ぐ。
  バイクのエンジン音が大きくなり、遂にはその発信源のオフロードバイクと、それを駆る女、川澄舞。
  その姿に少女は嬉しげに笑い、マキナは忌々しげに舌打ちする。
  舞は公園の入り口の前でバイクを降りるとヘルメットを脱ぎ捨て、二人の前まで走りよってくる。
  舞は少女の持つ巨大なランスを見て不安げにマキナを見やる。
  「・・・この人も・・・?」
  昨日のハイドラの同類か、とマキナに聞く。
  「失せろ。今はお前の相手をしてる暇はねえんだよ」
  苛立ちを隠そうともせず魔銃を舞いに向け、威嚇射撃をしようとした。敵の意図の見えない今回は特に関わらせたくなかった。だがそれは出来なかった。
  「いえ、彼女にも某のお相手をして頂きます」
  「っ!?」
  一瞬でも少女から気を逸らしてしまったのがいけなかった。少女の得物の巨大なランスがマキナを突き飛ばす。その一突きで数メートルも吹っ飛ばされたマキナはすぐ立ち上がろうとするが、胸に入ったのか呼吸がうまくできず、それもままならない。
  「マキナ!」
  少女の力を前に、舞は彼女を敵と判断した。舞の腰に蒼いベルトが現れる。そして右手を左肩の上に持って行き、切り下すように振る。
  「変身!」
  瞬時に舞の身体が石の様な物に覆われ、渦巻く旋風がそれを削り落としていく。そして、あかたも自然の創りし彫刻のように蒼き異形の剣士を形創る。
  それを見て少女は胸に込み上げるモノを抑えられず笑みを浮かべる。より一層の闘争を与えてくれる相手が来たのだから。
  「お初にお目に掛かります、某の名はオトゥーム。ルルイエの館の守護者にして北の深淵ゲル=ホーの支配者。賤しくも『クトゥルーの騎士』の名を頂く者。某、貴殿と刃を交えたく存じる」
  マキナを突き飛ばしたランスをそのままフーガに向ける。フーガはベルトの宝玉から展開される魔法陣から蒼いトゥーハンドソードを取り、構える。だが・・・
  「勝手に話し進めてんじゃねぇぞ・・・」
  よろけながらも立ち上がったマキナがオトゥームと名乗った少女とフーガのそれぞれ両方に魔銃を突きつけた。
  「失せろフーガ。お前の出る幕じゃねぇ」
  「ッ!マキナ!?」
  その行動にフーガは思わず叫んでしまう。今までのマキナは少なくともディープ・ワン達との戦いにおいては完全に味方だった。それが今は自分にも銃口が向けられている。それも、本気の殺気を発している。
  (一網打尽だろうと陽動だろうと伏兵が出てくるタイミングだ。とっととここから離れろ!フーガ!)
  戸惑うフーガを余所にオトゥームは先にその意図に気付く。
  「誰も逃がしませんよ、マキナ。この様な状況の常道道理、伏兵は置かせて頂きました」
  その言葉と共に現れた三つの影。マキナもフーガも戸惑う。それはまるでサラリーマンのような、普通の背広を着た男たちだったからである。マキナにしても彼らから邪神やその眷属特有の『魔』を嗅ぎ取れなかった。
  「人間に敵する者は何も某ども古の血族だけではなかったようでして」
  男たちはメカニカルなデザインのベルトのような物を腰に巻いており、バックル部分のパーツが縦に競り上がっている。
  男たちはパーツを倒し、バックルに収める。
  「「変身!」」
  男たちの身体を瞬時に覆い、銀の円の貌を持つ、サイバチックなボディスーツになる。それはどことなくマキナやフーガの様な「門番」にも似たシルエットを持ちながら無表情なマスクは機械的な無表情を湛えていた。
  それらはベルトの横に装着されているナイフ状のツールを手に取り、それを折り曲げマキナに向ける。背筋に冷たいものを感じマキナは横に跳んだ。瞬間、マキナが居た場所に数発の光の矢が放たれる。マキナはそのまま反射的に滑り込むように最も近くの木の陰に身を隠す。男たちはマキナと、オトゥームとフーガの間に展開して銃撃でマキナの動きを封じる。
  「・・・野郎」
  チームとして連携がとれている。ディープ・ワンの匂いではない。牽制に徹しているから下手に動き辛い。敵の増援の数は二人、これが連中の目的を示していた。足止め。それもあの二人はともかくオトゥーム等という大物を使ってきたのだ。何をするつもりだ?マキナはなんとか二人の敵を出し抜いてフーガを連れてここを脱出しなくてはと、魔銃を握り締めた。


  そこは何処かのホテルかマンションの一室のように見える。灯りは点けられていない。にも拘らず、その空間は明るい。まるで空間そのものが燐光を発しているかのように。
  そしてそこに存在するのは二つの影。二十代ほどの青い髪の女性。ハイドラと名乗った女である。部屋の中央近くにあるソファでテーブルを前にして座っている。
  彼女の視線の先は外の風景を見渡せる大型のガラス窓。そこの映されているのは外の風景などではなくマキナ達が戦っている公園の情景だった。オトゥームの剛槍にフーガは防戦に徹し、援護に向かおうとするマキナを、例の二人が銃撃で押さえつけている。戦況は拮抗している。
  「ほ〜ほ〜、これが‘オルフェノク’と‘ベルト’ですか」
  戦いの興味深そうに情景を眺めながら自分の後ろに立っている影に声を掛ける。そこに立っているのはまるで甲殻類を想わせる、特に蝦に似た外骨格を持った人型だった。
  「ええ、これが我々の力の一つ、‘ライオトルーパー’」
  やや女性的なシルエットをしたそれは、やはり女性的な声で応えた。
  「面白いじゃない。ええ、良いわ。貴方達が我等と盟約を結ぶに足る存在と認めるわ」
  ハイドラは携帯を取り出すと、何処かにコールする。電話の相手に二三指示を送ると携帯を閉じて、異形の人型に目線を向ける。
  「スマート・ブレインの設備は、三四日あれば掌握できるでしょ。名目上の所有者は私になるけど・・・ま、些細なことかしら」
  「ええ、スマート・ブレインの設備と情報があれば世界中に散らばっている仲間達を動かせるし・・・」
  「あの‘ベルト’も量産できる、ね。とにかく、約束どうり貴方達の‘王’の復活、手伝わせてもらうわ、その代わり・・・ね、影山さん」
  ハイドラは薄っすらと笑みを浮かべながらマキナ達の戦いに目を向ける。
  「分かっているわ。貴方達の‘神’も・・・」
  そう言うと異形の女はドアを開けて部屋を後にする。
  「・・・子守の方をお願いした積もりだったんだけど・・・まあ、いいわ。私も仕事を始めないとね」
  ハイドラもソファから立ち上がり、同様に部屋を後にした。


  金属を打ち合う音が響く。重く、耳障りな音が響く。
  オトゥームのランスの重い攻撃を、フーガの剣がその方向を僅かに逸らし、ギリギリで避けていく。
  オトゥームの一撃はフーガの剣とほぼ同等の速さを持って攻め立てる。
  「せいあっ!」
  オトゥームがランスを横薙ぎにランスを振る。後ろに一歩下がると同時に、それに下から剣を叩きつけ強引に軌道を変える。オトゥームの一撃は僅かに斜め上に軌道修正され、上体を反らして何とか避ける。本来はそのまま反す刀で反撃する筈の行動だったが、そうしようにもオトゥームの攻撃を受ければ体勢を維持できず、されどそうせねば回避することも儘ならない。
  「どうしました!それが全力ですか!?」
  「くっ!」
  「マキナが昂らせてくれたんです!フーガである貴女が落胆させないでくださいよ!」
  オトゥームが片手でランスを振り上げ、叩き下ろす。技巧も何もない、力任せの一撃をフーガは手に近い位置を打ち付けて軌道を逸らす。だが、軌道を逸らされながらも重圧を纏いながら振り下ろされるそれを、重力を無視するようにそのまま薙ぎ払う。それがフーガのわき腹に入り、人形のように吹き飛ばす。
  「ガッ!」
  肺の空気を追い出され、一瞬全ての感覚が忘れ去られる。感覚が戻った時には背中に痛みが奔る。それで自分が地面に叩き付けられたと気付く。それでも首を動かす。すると追い打ちの為に駆けてくるオトゥームが目に入る。
  「く・・・モード、スネークテイル!」
  トゥーハンドソードを蛇腹剣に変え、オトゥームの、踏み込んでくる右足首を狙って振るう。
  「甘い!」
  鞭のように撓りながら飛来する蛇腹剣を、右足を踏み込むタイミングを強引にずらして踏みつける。これでフーガの武器は数瞬封じられる。その隙にランスでフーガを貫く。それで終わらせる。マキナの奮闘には及ばず、正直期待外れではあったがそれでも愉悦無き闘争ではなかった。マキナは殺すなと、ハイドラからの厳命もある。だがフーガに関しては何も言われていない。
  フーガの剣を踏み付けたまま駆ける。重心が右足に移る。
  「・・・モード、トゥーハンド」
  瞬間蛇腹剣はエネルギー体へと変わりフーガの手元にいつものトゥーハンドソードとして顕現する。
  「んな!?」
  そして足の下にあった物の消失によりオトゥームは大きくバランスを崩すことになった。
  「モード、スネークテイル」
  フーガは再び剣を蛇腹剣に変え、振るう。狙いは同じ、オトゥームの右の足首。バランスを崩したオトゥームは避ける事も出来ず足首を両断される。そして片足を失ったことによりオトゥームはうつ伏せに倒れこんでしまう。完全に油断してしまっていた。オトゥームはすぐさま左肘で上半身を持ち上げ追撃に備える。だが、彼女が目にしたのは呆然と立ち尽くしているフーガの姿だった。
  「・・・あ・・・う」
  初めてだった。人を・・・いや、人でないにしても人の姿をしたものを斬ったのは。倒れている少女の足元に、赤い鮮血を流しながら転がっている足首。それが彼女の脳裏に過去の忘れがたい情景を浮かび上がらせる。2年前の深夜の学校で血に塗れて倒れ伏す親友の姿が。それを自分の手で、自分の意思で行った。フーガは目の前の光景にショックを受けているのだ。
  だがそれを見ていたオトゥームにとってはそれは別の意味を持っていた。敢えて追撃しなかった。オトゥームにはそう見えたのだ。
  侮られた。たかが片足を失った程度の事で。憐れみをかけられた。
  汚された。如何なる事柄よりも尊き行いを。愉悦を壊された。
  「ふざけるな!!」
  憤怒の叫びを吐きオトゥームはランスを杖代わり立ち上がると足の痛みを無視し、無くなった足首で地面を踏み躙る。そして転がった足首に右足を踏み込む。切断された足の骨が足首に突き刺さる。足の周辺の空間が水面のように波立ち、次の瞬間にはそこは切断される前の状態に戻っていた。
  更にランスを地に突き刺す。轟音と共に地面に亀裂が走り、同時に揺らぐ水面のように揺れる魔法陣が現れる。
  「・・・後悔せよ、闘争を汚した事を!」
  魔法陣の「揺らぎ」がオトゥームの周囲の空間を覆い、光を乱反射させる。空間が元に戻ったとき、そこにいたのは金髪の少女の姿ではなく紛れもない異形の姿だった。
  他のディープ・ワンと違い、貝の裏側のような光沢を放つ真珠色の体躯。西洋鎧を連想させる形状の体は鱗もなく、磨き抜かれた鋼のようである。両肩には船の舵輪のような、ステアリング型の物体。水掻きのある手足。そして、フルフェイスヘルムにも似た貌の、複数開けられた縦長のソリッドからは巨大な一つ目が薄っすらと淡く輝いている。完全なる異形、「クトゥルーの騎士」と呼ばれるものがそこに存在していた。
  そして、フーガに向かって一歩踏み出した瞬間だった。
  「ぐっ・・・!」
  右足首の装甲が罅割れ、大量の魔力『オド』が可視の光線となって噴水のように噴射される。それはオトゥームが動く度に拡がり、増え、全身に波及する。
  「ぬっ・・・おおおおぉぉぉ!」
  全身の裂傷の激痛を無視しフーガへ駆け出す。フーガが気付いたときにはもう眼前に迫り、ランスを振るっていた。フーガは弾き飛ばされ、公園に植えられた木の一本に叩きつけられる。それによってその木は真っ二つに圧し折られ、音を立てて倒れる。
  吹っ飛ばされたフーガは地面に崩れ落ちる。そして、その全身を蒼い旋風がその身を包むとその姿は元の川澄舞に戻ってしまった。


  「・・・あんの馬鹿」
  木の陰に隠れながらライオトルーパーと銃撃戦をしていたマキナは木の折れる音に反応し、その方向に目を向けるとちょうどフーガの変身が解除されるところだった。
  状況は最悪と言っていい。フーガは気絶。オトゥームは更に倒れたフーガに止めを刺すつもりなのか、舞に近づいて行く。そして自分はこの場に押さえつけられている様なものだ。
  「ちぃ・・・ままよ!」
  考える間も惜しいと判断したマキナはライオトルーパー二人を無視して木の陰から飛び出す。
  「オトゥーム!」
  魔銃を乱射しオトゥームの注意を引こうとする。ライオトルーパーたちもアクセレイガンの銃撃でマキナの動きを止めようとする。だが、そのうち何発かを喰らいよろけながらも無理矢理に駆ける。そして左手の魔銃を投げ捨て手首から触手を打ち出す。
  「ちぃ!」
  ランスを持っていない左手でマキナの触手を払いのける。対してマキナは勢いもそのままにタックル、オトゥームを舞に近づけまいと腰にしがみ付いて動きを止める。そのせいでライオトルーパー達は射撃を中断せざるを得なくなる。
  「くっ、放せ!邪魔をするな!」
  オトゥームは左手でマキナの背を殴り、引き離そうとする。マキナは右手に持っていた魔銃を舞の元へ放る。魔銃は舞の胸元に落ち、その衝撃で舞の意識は半覚醒する。
  「っ痛ぅ・・・」
  「起きたんなら逃げろ!邪魔だ!」
  マキナの怒鳴り声に強引に意識を覚醒させられ、舞はよろよろと立ち上がる。
  「邪魔は貴殿だ!」
  オトゥームはランスを大きく持ち上げるとその柄をマキナの背に突き刺すかのように打ち込む。
  「うぐぉ!」
  地面に打ちけられるマキナ。オトゥームは舞の許へ歩みだそうとし・・・



  ―世界が止まった―


  直後に圧力のない風が唸るような感触が辺りを覆う。マキナはそれが何なのか推測できた。フーガは始めの感覚に戸惑った。そしてオトゥームは、
  「・・・・・・ここまで・・・ですね」
  人の姿に戻ると、吐き捨てるように呟き二人に背を向ける。
  「何処を繋げるつもりだ・・・」
  よろめきながらも何とか立ち上がったマキナは問う。
  「この町を・・・何処に繋げる!何処に門を置くつもりだ!」
  圧力のない「風」、それは大気中に漂う魔力、『マナ』が何処かに集められていくことによる現象だった。これほどの現象を発生させるほどにマナを必要とする行為は、殊邪神がマナを要する行為は限られる。そしてオトゥームやハイドラたちの目的からして『開門の儀』。『距離』、『空間』、『時間』、果ては『世界』をも超えて二つの『点』を繋げる儀式である。そしてこの儀式なしには彼女たちの目的は果たせない。と、同時に今の彼女らにとって目的を達せないはずの儀式だ。少なくともマキナはそう思っていた。
  だからこそ、何処に門を置き何処と繋げるのかが大事なことになる。『異界への門』はまだ開けない。『鍵』がまだ目覚めてないはずだから。なら何処に繋げたかでその目的を読めるかもしれない。
  『マナ』が集められている場所は感じられる範囲で5つ。本物は恐らく一つ。他はダミー。
  「・・・某からは答えられません。貴殿らにとって良い事ではないのは確実ですが」
  オトゥームは二人に背を向けたまま語る。
  「それでは、某は任を全うしたので戻らせていただきます。決着はいづれ必ず」
  最後に目だけで二人を一瞥すると、水面に移った影が消えてゆくように薄れて行き、消滅した。



  「ふざけんな・・・」
  マキナは半分這うように愛車、クリムゾンマニューバーに辿り着く。なんとか愛車に跨るとエンジンを吹かし、取り敢えずは一番近くにある『マナ』のポイントに向かおうとする。万が一の可能性しかないが、『開門の儀』を邪魔できるかも知れない。アレはデリケートな術式だからちょっとした干渉で阻止できる筈である。
  だがそれは出来なかった。力の入らない体では愛車を御しきれず、横転してしまう。そしてマキナの体が炎に包まれ、元の姿に戻ってしまう。それに一瞬送れてクリムゾンマニューバーも同様にただのアメリカンバイクに戻る。
  「・・・ちくしょう・・・」
  うつ伏せに倒れた少年、マキナは地面を叩く。己の情けなさを呪いながら。互角の戦いが出来ると思った。だが結果はこの様だ。
  「ちく・・・しょう・・・」
  何のために無様を晒しながら生きてきたのか。
  ただただ、情けなかった。



  「・・・マキナ・・・」
  完膚なきまでに負けた、初めて。マキナが居たにも拘らず。足手纏いにしかならなかった。
  殆ど一方的に守られて、何も出来なかった。マキナが居なければ、あの大きな槍を持った敵が消えなければ、殺されていたと思う。
  守らなければならないのに、守りたいのに。この町を、大事な人の帰ってくる場所を。でも・・・
  悔しそうに地面を叩く少年は大事な人は大事な人とひどく似ている気がした。







   後書き

  え〜、まずは御免なさい、としか。
  かなり長い間開けてしまって申し訳ございませんです、はい。
  いや、情けないですがホント時間が取れなくて。いや、言い訳にしかならんですけど。

  ま、それらは置いといて本編のお話。
  難産でした。最初チーム的に三つ巴の戦いにしようとして書いてあのですが、これが難しい。何度も何度も書き直し、ついでに3回ほどデータが飛んでこんな感じに落ち着きました。やっぱムズイよ戦闘描写。
  で、いきなり負けました。見逃してもらったといってもいいでしょう。で、今回の敵の目的はちょっと先の話で。
  で、今回いくつか出てきたキーワード。これも話の上で大切なものになります。

  さて、毎度ちゃんと仮面ライダーになっているのか、別の何かになっちゃってないか不安ですが今後もがんばっていきます。
  それではまた今度。

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