ようやく呼ばれたのでドアを開けて教室に入っていった。静まり返る教室の中を教壇に向かって歩いていく。教卓の前に
着くと立ち止まり、祐一はクラス全体を見回した。男女の比率は半々ほどで皆興味深げにこちらを見ていた。クラスの面々
を見ていた祐一だったが窓際の最後尾の一つ前の席に、よく見知った顔とつい先程知り合った顔を見つけた。
名雪と香里だった。名雪は嬉しそうに手を振っているし香里も笑いながら小さく手を振っていた。

「(あいつら……)」

「ほれ、自己紹介だ」

石橋に促された祐一は無難と思われる自己紹介をする事にした。

「相沢祐一です。中途半端な時期に転校してきましたが、宜しくお願いします」

それだけ言って軽く礼をする。




               Kanon 〜MaskedRider Story〜    
                          第九話               




「へ〜、結構カッコいいよね?」

「うん。でもさ、なんか暗くない? なんか思いつめてるって言うかさー」

「そうだね。影があるっていうかさー、秘密を持ってるっていうか……でもクールな感じだよねー」

女生徒の噂する声が聞こえてきた。

「それで相沢の席は、水瀬達の……あそこで手を振っている二人の後ろだ」

「分かりました」

「なんだ、随分と親しげだが……手が早いな」

ニヤニヤと笑いながら石橋が祐一をからかう。だが本気でからかっている様子は感じられなかった。

「(事情を知ってるだろうに……この教師なりの気遣いか?)水瀬名雪は従兄妹ですから」

そうクラスの皆にさりげなく説明すると共に、この先妙な噂をたてられないように先手を打っておいた。
教えられた席へと向かう途中もクラスメイトの好奇の視線を受けていたが気にせずに歩き、自分の席へとやってくると
名雪たちが話しかけてきた。

「祐一、一緒のクラスになれたね」

「ああ」

「普通の挨拶だったわね。もっと奇抜な挨拶を期待していたんだけど?」

「ご期待にそえなくて悪かったな」

「ふふふ、冗談よ」

祐一の席は窓側の最後尾の前で、隣が名雪でその後ろが香里だった。祐一の後ろは空席になっていた。

「なぁ、俺の後ろは誰かいるのか?」

「うん、北川君って言ってね。ちょっと病気で入院しているんだよ」

「男か……どんな奴だ?」

「え〜っと……アンテナ?」

「そうね……アンテナかしら? 触覚っていう説もあるけど」

「わけわからんが?」

「う、うん……でも祐一、会えばわかるよ」

「こらー、まだHR中だぞー、転校生への質問タイムは後にしろー!」

石橋の注意で祐一達は勿論、ざわついていたクラスも静かになる。

「といっても連絡事項は特に無し。これでHRを終わるが……相沢、後で職員室に来るのは面倒だからここで聞いておこう。
 教科書の事なんだがな?」

3学期は授業も少なく今の時期に購入してもロクに使われない、だからどうするかと聞かれた。

「コピーでもしてもらいますよ」

「わかった、じゃあこれで終わるぞ。後は転校生への質問タイムにするが……あまり立ち入った事を聞かないようにな」

「きりーつ! ちゃくせーき! 礼!」

ガゴン!

日直の冗談に、クラス全員が机に頭をぶつけた。

日直が挨拶しなおして石橋が出て行くと、早速クラスメイト達が祐一に質問してきた。それらは転校生がよく聞かれる
であろうものから果ては訳のわからないものまで含まれていた。祐一はそれらにあるときははっきり答えたり、
またあるときは適当にはぐらかしたりしていた。今日は始業式のみで、すぐ放課後になったので質問を終えた生徒は
他の友達と話したりさっさと下校したりと、徐々に祐一の周りから離れていった。

「ふぅ、疲れた」

質問攻めからようやく解放された祐一は机に突っ伏していた。やはり精神的疲労は耐え難かった。それというのも……

「ご苦労様」

顔をあげるとそこには苦笑を浮かべる香里と相変わらず笑顔の名雪がいた。

「ん、香里か……それと名雪」

「わ、ひどいよ祐一。私がオマケみたいじゃない」

「酷いのはお前だ。なんで一緒に暮らしている事を早速バラしているんだ!?」

それは先程の質問タイムでの事だっだ。


『ねぇ、相沢君って水瀬さんと一緒に暮らしているってホント?』

『え゛?』

『だって本人が嬉しそうに話していたもん。『従兄妹が転校してくるんだ〜。一緒に暮らしているんだよ〜』って。
 で、その従兄妹っていうのが相沢君なんでしょ?』


只でさえこの年頃は人の恋愛ごと等には大いに興味を示すものである。(後で知った事だが)加えて名雪は校内でも
人気のある美少女であり、その名雪と同居していることが知れたらどんな噂がたち、更に噂にどんな尾ひれがつくか
分かったものではなかった。名雪はその事は言いふらさないだろうと思って特に口止めはしなかったのだが。

「甘かった……いくら名雪でも内緒にすると思っていたのに」

「まぁ、名雪だからね。そんなこと考えなかったんじゃないかしら」

全てを悟った香里が同情の視線を向けてくる。

「嗚呼……さよなら、俺の平穏な学校生活……」

「脆くも崩れ去ったわね……というより、転校初日だから最初から無いんじゃないかしら?」

「う〜ごめんね。祐一」

落ち込んでる名雪をみて、祐一はこれ以上追求するのをやめた。

「まあいいさ……さて帰るか。名雪はどうするんだ?」

「あ、私は今日も部活なんだ」

「香里は?」

「私も部活なのよ……もう行かないといけないわ。また明日ね、相沢君」

「おう、またな。香里」

「あ、わたしももう行かないと。じゃあね、祐一」

「おう、また明日だ」

「家で会うよ〜」

「ハハハ……また後でな、名雪」

「うん」

そう挨拶すると二人は教室を出て行った。クラスを見れば大半は既に教室を出ていて残っているのは数人だった。
転校初日で名雪達以外に親しい友人もいない祐一は一人で帰ることにした。残っているクラスメイトに適当に
挨拶して教室を出ようとしたが、まだ残って話し込んでいた女子のグループの会話が気になって足を止めた。

「ね、そういえばさ、今朝のニュース見た? 隣町で暴走族の死体が見つかったっていうやつ」

「あ、うん見た見た」

「あれってさ、犯人は吸血鬼だって噂だよ」

「うっそー、そんなのあるわけないじゃん」

「えー、だってー全身の血が無かったっていう話じゃん? それにおばけ見たっていう人もいるし」

「おばけ」という言葉に祐一は反応していた。

「(おばけ……まさか、カノン? 考えすぎかも知れんが)なぁ、ちょっといいかな?」

「え、なに? 相沢君」

「その『おばけ』の話、詳しく聞かせてくれないかな?」


その後、女子のグループに名雪との関係を色々聞かれてかなりの時間が経過した。なんとか吸血鬼騒動の噂を聞き終えると
まだ話し足りない女生徒達の一瞬の隙をついて逃げるように教室を飛び出して、今は昇降口に向かって歩いていた。

「(一応現場を調べてみるか)」

「あら、相沢君」

これからの事を考えつつ、靴を履き替えて外に出ようとした時に横から声をかけられた。

「香里?」

「どうしたの、こんな時間まで?」

「……また質問攻めにあっていたんだ」

「そう。大変ね……ふふ」

会話をしながら外に出た二人は、何とはなしに一緒に下校していく。

「香里はもう部活は終わったのか?」

「ええ、今日は顔見せ程度だったから」

「何やっているんだ?」

「秘密よ」

「秘密って……」

「言葉通りよ……それはそうと相沢君は部活はやらないの? 名雪から聞いているわよ、運動が得意だって」

「ああ、もうすぐ3年だしな。それに運動が出来るからって部活をしなけりゃいけない理由は無いだろ? やるかどうかは
 本人の意思で決めるものだしな」

「そうね」

暫く他愛も無い話が続いた後、香里が質問してきた。

「ところで、百花屋がいつ営業再開するか知ってる?」

祐一は疑問に思ったが、すぐそれが秋子の店の名前だと思い出し、今朝秋子に聞いた通り「明日から始める」と香里に教えた。

「なんだ、売り上げに貢献してくれるのか?」

「まあね……それに妹が百花屋の、というか秋子さん手作りのバニラアイスが好きなのよ。また持っていってあげたいから」

「妹がいるのか」

「栞って言ってね、一つ下の妹よ……あ、ごめんなさい。思い出させちゃったかしら」

再びバツが悪そうな顔になる香里に向かって祐一は、笑顔を向けた。

「気にしないでくれって言ったろ、大丈夫だよ……しかし、この寒いのにアイスを食べるのか?」

「ええ。『お見舞いの品は百花屋のバニラアイスが良い』なんて言うのよ」

「お見舞いって、入院でもしてるのか?」

「ちょっと病気でね、時々入院しているのよ。だから今日の始業式にも来れなくてね」

そう聞くと今度は祐一がバツが悪そうな顔になった。それを見た香里は「あなたも気にしないで」と笑いかける。

「そうか……でも入院患者の見舞いにアイスなんて持っていっていいのか?」

「なぜかあのアイスは医師の許可が出ているのよ……あ、私こっちだから」

分かれ道に差し掛かった所で、香里が祐一の帰り道とは違う方向を指差した。

「そうか、じゃあな香里」

「ええ、さよなら相沢君。また明日……秋子さんに宜しくね」

「ああ」

分かれて歩き出したが、祐一は振り返って香里に呼びかけた。

「香里! 妹の事……大事にしてやれよ」

「……ええ、分かっているわ。ありがとう」

自分は妹を護れなかった、もう玲奈はいない。だからせめて香里と、まだ会ったことは無いが栞の姉妹には仲良く
暮らしていって欲しかった。


祐一が帰宅すると一台のトラックが停まっていた。百花屋の通用口に停まっていることから、秋子が
今朝話していた食材の搬入らしかった。住宅側から家に入って店舗へ行くと、秋子が搬入業者と応対していた。

「秋子さん、ただいま」

「お帰りなさい。祐一さん……ちよっと待ってくださいね」

祐一に挨拶した秋子は、再び業者から渡された伝票と食材をチェックして間違いない旨を伝える。
業者の人間が帰っていくと、秋子は祐一の所へやって来た。

「お帰りなさい祐一さん、学校はどうでした?」

「えぇ、なんとか上手くやっていけそうですよ……食材ですか?」

「はい。明日からお店を再開しますから」

そういって二人は店内に積まれたダンボールの山を見つめる。かなりの量があり、これを秋子一人で整理するのは大変だと
感じた祐一は早速手伝いを申し出ることにした。

「秋子さん。これは何処に運んだらいいんですか?」

「え?」

「手伝います、一人じゃ大変でしょ。朝に言ったじゃないですか」

「ありがとうございます。それじゃ、ここにあるものは裏の倉庫にお願いしますね。あとこっちの箱は……」

秋子の指示のままに動いてダンボールを運んだ。秋子も指示の傍ら、自分で運んだものを分別して収めていく。
程なくして作業は終わり、今は住宅で昼食を摂りながら寛いでいた。

「祐一さん、ありがとうございました。すごく助かりました」

「そう言ってもらえてなによりですよ……いつもは名雪が手伝っているんですか?」

「はい、部活の無いときですけど。あの娘には好きな陸上をさせてあげたいから無理に手伝わなくてもいいって言ってる
 んですけどね。「私、このお店好きだもん。それに家の事をやるのは当たり前だよ」って」

そういうと秋子は微笑んだ。夫がいない分まで娘に愛情を注いでいるのが見て取れた。また娘である名雪も母の事を大切
に思っているのが改めて窺い知れた。

「秋子さん。俺も出来る限りやりますから」

「はい……ですが祐一さんにもするべき事があるのでしょう? 本当に出来る時で大丈夫ですから」

「(俺はカノンと戦わなくてはいけない。けど……)」 

カノンと戦うという非日常の生き方を送るからこそ、学校生活や秋子達家族との日常生活、即ち人間『相沢祐一』
としての人生を大切にしたかった。平和な日常との繋がりを持っていたかった。


「そういえば、香里……名雪の親友の美坂って子が秋子さんに宜しくって言ってましたよ」

「香里ちゃんが?」

「いつ店を再開するのか? って聞かれました。妹の見舞いにアイスを持って行きたいからって」

「栞ちゃん、早く良くなってくれるといいんですけど。よく姉妹揃って遊びに来てくれるんですよ」

「そうですか」

「ふふ……祐一さん、『香里』だなんて呼び捨てにして。今日初めてあったでしょうに、随分と親密な仲になったんですね?」

からかうような視線を祐一に向けた。こういう所は、やはり母の妹であると感じさせられた。

「えっと、名雪繋がりで知り合ったんです。それに、本人から「香里でいい」って」

「あらあら……香里ちゃんが名前で呼ばせる男の人って、彼女のお父さん以外心当たりありませんけど?……祐一さんも
 すみにおけませんね」

「あ、秋子さん……」

「名雪も大変ね……もっと頑張らないと……」

「何がですか?」

「企業秘密です。ふふふっ」

その後昼食を終えた祐一は秋子に出かける旨を伝えてバイクに乗り、街へと繰り出した。例の吸血鬼騒ぎのあった
隣町のスーパーへ向かって走り出す。見つかった死体は3つ、だが件の暴走族グループは十数人いると聞いていた。
だから残りのメンバーは連れ去られた可能性が高い。連れ去られた先、即ちカノンのアジトがあるかもしれないと判断した
祐一は、付近の捜索も行うつもりでいた。だが土地勘も無い為に、付近の人々に道を尋ねながらようやく目的地に
着いた時には、冬場で日も短いことからすでに夕暮れが近かった。
現場は立ち入り禁止のロープで区切られシートで覆われていて、外部からは中の様子を知る事は出来なかった。

「(まぁ当然か。遺体や証拠品なんかは警察だろうし、見せても貰えないだろうな)」

遠巻きに眺めていたが、いまだに辺りには警官たちがいてなにか忙しなく動いていた。

「(下手に近づいて事情聴取されても困るか……やましいところがある訳でもないが、アレは犯人扱いだったしな)」

祐一は、家族が殺された時の事を思い出していた。結局動機や証拠不十分で嫌疑は晴れたが、それまでは祐一の心情など
お構いなしに問い詰められた。まるで犯人を見つけ出すのではなく、作り出すかのように。

「(仕方ないな。カノンのアジトの手がかりでも掴めればと思ったが……付近をただ探すにしても、山まで含めたら
 とても一日では無理だな)」

この土地はそれなりに開発も進んではいたが、遠くには山が見えるなど、未だ自然も多く残されていた。

「夜通し探してもいいが、秋子さん達に心配かける訳にもいかないな。今日は戻ろう」

途中、付近の住民達の噂話を聞きながら祐一は帰路についた。噂話は、昼間クラスメイトに聞けた以上の事は話されなかった。


                         ★   ★   ★


水瀬家

明日からの店の再開の準備を終えた秋子は夕飯の買い物に出かける支度をしていた。

ガチャ

「ただいま〜」

住宅の玄関から名雪の帰宅を告げる声が聞こえた。名雪がリビングにやってくると、出かけるところだった秋子と鉢合わせた。

「お帰りなさい、名雪」

「うん、ただいま。あれ、お母さん出かけるの?」

「えぇ、夕飯の買い物に行ってくるわ」

「祐一は?」

「何か用事があるとかで出かけているわよ」

何やら考え込んでいた名雪だが、やがて口を開くと秋子に言った。

「お母さん、私もついて行くよ。荷物もちするよ」

「名雪、部活で疲れてるのに……」

「私なら大丈夫だよ。着替えてくるから待っててね」

そう言うと名雪は2階の自分の部屋へ行った。秋子は名雪が戻るまでの間に祐一への書置きを残しておいた。
着替えを終えた名雪と一緒に外へ出た秋子は、今日あった事などを話しながら商店街へと向かった。

「そういえば、祐一さんは今日一日で随分と香里ちゃんと仲良くなったみたいよ?」

「え、そうなの!?」

「名雪もウカウカしてられないわね……ふふっ」

「わ、わわ。お、お母さん!……う〜」

「あらあら」


                         ★   ★   ★


商店街の外れ

今の時間帯は部活を終えて遊びに来ている学生達、夕飯の買い物をしている主婦や会社帰りのサラリーマン達
などで賑わっていた。その中で一際異彩を放つ存在があった。
それはつばの広い帽子を目深にかぶり、全身を黒いマントのような物で覆い隠している人物だった。

「ちょっと、ナニよアレ?」

「やだ、変質者?」

普段は静かなこの街にはあまりにも似合わない存在だった。ソレをみた人々は隣の人と噂しあう。だが噂されている
当の本人は全く気にした風もなく、すれ違う人々が奇異の視線を向けて後ずさる中を歩いていく。
やがて通報を受けたのか二人の警官がやってきて、マントの人物の前に立った。

「あ〜君、ちょっといいかね?」

警官の一人が声を掛けると、人物は足を止めた。

「話を聞かせて貰いたいんだが? 勿論君には黙秘権もあるし、弁護士を呼ぶ権利も……」

「…………」

警官の話の途中で人物がふらつき始めたので、話しかけている警官が慌てて身体を支えた。

「おい、大丈夫か? しっかり……」

ガブッ!

抱きかかえたとたん、マントの人物が警官にしがみ付くとその首筋に噛み付いた。

「グァッ!」

「おい、貴様! 何をやっているんだ!?」

もう一人の警官が二人を引き剥がそうとするがマントの人物の腕の一振りではじき飛ばされた。その腕は毛で覆われて
腕の下には羽のような物が付いていた。

ドサッ

マントの人物は、噛み付いていた警官を解放した。だが既に警官は息絶えており、その顔には苦悶の表情を浮かべていた。

「ヒッ…………う、動くな。大人しくしろ!」

同僚の死に怯えつつも、警官は腰から拳銃を抜いてマントの人物に向ける。その表情には明らかな恐怖があり、拳銃を持つ
手も小刻みに震えていた。一方拳銃を向けられた方は臆する様子も無く警官に向かってゆっくりと歩いていく。

「く、くるな! う、ウワァー!」

ダァンッ! ダァンッ!

思わず発砲した弾はマントの人物に命中したが、まったく効いた様子は無かった。発砲された事に怒りを覚えたのか、
ゆっくりした歩みから一転して素早く間合いを詰めたマントの人物は、その異形の腕で警官の首を締め上げて一瞬でその
首をヘシ折った。

ゴギン!

鈍い音がして警官の首が本来ありえない方向に曲がる。マントの人物はその警官の死体を軽々と近くの店に向かって
投げつけた。ガシャーンと音をたててショーウィンドゥのガラスが割れて中に警官の死体が飛び込んできた。
警官の死体を放り投げたマントの人物は自ら着ている物を脱ぎ捨てて己の正体を晒した。それは昨夜暴走族を襲った
カノンの怪人・蝙蝠男だった。

「ギギィーッ!」

「キャーーーーーーーーッ!」

その時になって初めて人々の悲鳴が上がり、星の瞬き始めた夕暮れの商店街に響いた。




続く




後書き

どうも、皆さんこんにちは。

梅太呂です(漢字で書くとこうなります。因みに正式名称は、松竹 梅太呂(まつたけ うめたろ)です) 

え〜、今回はカノンMRS 6〜9話と一挙に4つもお届けします。よく頑張った、私!

でも、一話の量が短いから(一話辺り15〜16KB)あまり凄くないのかも。もっと頑張れ、私……orz

今回からやっとカノン本編との絡みでストーリーが進んで行きます。

ですが……随分かけ離れちゃってますね〜、ハハハ(ぉ

読んで頂けた方には既にお分かりでしょうが、

この祐一君、過去の記憶を失っていないので舞の事もあゆの事も覚えています。

他の女性問題^^;に関しては、以後のストーリーに関わってくるのでノーコメントで。

香里も栞の事を認めていますし、隠したりしていません。

更には秋子の家が百花屋になっちゃってます。

途中冗談じみたシーンも入ってますが、何も知らない人々の日常生活はこんなものかな? と思い書きました。

以降も入るかと思いますが、ご了承下さい。


今回の後書きはこの辺で。

この作品をHPに掲載してくださった管理人様

この作品を読んでくださった皆様。

ありがとうございました。

次回もまたよろしくお願いします。

では。                      うめたろ

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