「はい、いってらっしゃい。気をつけてくださいね」

秋子に見送られて外に出た祐一は、ガレージからバイクを出して名雪を乗せた。昨日舞っていた雪は積もる
ことなく止んでいていた。

「ホラ、ヘルメット被れよ……ちゃんとつかまっていろよ?」

「うん、大丈夫だよ」

そう言ってぎゅっと祐一の背中に抱きついた。

「…………」

「どうしたの?」

「そんなにしがみつくと……い、いや、なんでもない。それより名雪、道案内頼むぞ」

「うん、了解だよ。まずはこの道をまっすぐでいいから」

「じゃあ、行くぞ」

それだけ言って、バイクを発進させた。




               Kanon 〜MaskedRider Story〜    
                          第七話               




祐一の運転するバイクは、早朝のまだ車の少ない道を走っていく。身に受ける風はさすがに雪国だけあって冷た
かったが、それでもこの走る爽快感は堪らなかった。

「祐一、次の信号を左だよ」

名雪の指示を受けてバイクを動かす。祐一が乗ってきたどのバイクよりも素直に反応して動いてくれた。
商店街を抜けてバイクを走らせている内に、この道筋は昔通った事があるのを思い出した。

「(この道は……たしかこの先に……)」

それは昔一人でこの街を歩いたときの記憶だった。名雪も玲奈も昼寝中だったので一人で商店街まで遊びに来て、
そこから更に足を伸ばしていた。当時の祐一にしてみればまさに冒険だった。そしてその先に見つけたのは……

「あ、あそこだよ」

名雪の言葉でバイクを止める。指し示す先には校舎らしき建物が並んでおり、祐一の記憶にある風景とは異なっていた。

「あれか」

「うんそうだよ。私たちの学校。そして祐一もあそこに通うんだよ」

バイクから降りた名雪がヘルメットを渡しながらそう言った。

「う〜ん、やっぱり早いね。まだ充分余裕があるよ」

時計を見て嬉しそうに笑う。

「……ところで名雪、この辺に大きな麦畑が無かったか?」

「えっ、なんでそんな事知ってるの?」

祐一の質問に、逆に問い返してきた。

「ああ、昔一人でこの辺に来た事あったからな」

「そうなんだ……うん、あったよ。て言うか麦畑のあった所に学校が出来たんだよ」

「そうか……」

祐一は少し寂しかった。昔の思い出が一つ消えてしまったような気がしたから。

「祐一、どうかした?」

「いや、なんでもない」

「うん……祐一、今日はこれからどうするの?」

「とりあえずは帰ってから飯だな。誰かの所為で食べ損ねたようなものだからな」

「う……」

後はこのバイクの性能を試してみるつもりでいたが、午後に自分の荷物が届く予定だったのを思い出した。

「名雪、部活はいつ終わるんだ?」

「お昼頃には終わるけど……迎えに来てくれるの?」

「迎えに来てもいいぞ。午後からは俺の荷物の整理を手伝ってほしいからな」

「そうだったね。うん、いいよ」

名雪の了解をとりつけると、待ち合わせの場所と時間を決めた。

「じゃ、私行くから」

「部活頑張れよ」

「うん、私走るの好きだから頑張るよ。祐一も安全運転しなきゃ駄目だよ」

「わかってるって」

そう言葉を交わした名雪は学校へと走っていった。バイクを発進させる前にもう一度校舎を見つめた祐一は、
昔ここが麦畑だった頃に出会った少女を思い出した。




一人寂しげに佇む少女


『私は皆とは違う……君は私が怖くないの?』


『そんなの関係ないよ、一緒に遊ぼうよ』


『……ありがとう』


そして少年と少女は楽しく遊んだ。




「舞……」

その少女の名前を呟いてみる。

「(あいつ、今どうしてるかな? あれっきり会わなくなったけど……同い年くらいだったし、学校で会えるかもな)」


そう結論付けると、バイクを今度は水瀬家に向けて走らせた。家に戻った祐一は秋子の用意してくれた朝食を食べ
終えると昼食までには戻る旨を伝えてまた街へと向かった。バイクを走らせてたどり着いたのは郊外にある森だった。
そこにはまだ雪が残っており木々や地面を白く染めていた。バイクから降りた祐一はそのままバイクを押して、森の
中へと入っていった。森の奥へと続く獣道には小動物の足跡以外残されておれず、人間が立ち入ってない事を示していた。
その中を自分とバイクのタイヤの跡を付けながら目的地に向かって無言で歩いて行く。どれ程歩いただろうか、祐一は少し
開けた場所に出ると歩みを止めた。

そこには大きな切り株が雪に埋もれていた。バイクのスタンドを立てて固定すると、そちらへと歩いていった。

「そうか……切られちまったんだよな……」

そう言うと、切り株の上に積もった雪を払って腰掛ける。

「この街に戻ってきたよ……あゆ……」

そう言うと膝の上で組んだ両手に頭を預ける格好で目を閉じる。そうしていると過去の情景が浮かんできた。




商店街にいる祐一。側には泣いている同じ年頃の少女


『うぅ……ヒック……ヒック』


『僕は相沢祐一。君は?』


『うぅ……あ、ゆ……』


二人は仲良くなり共に遊ぶ。ゲームセンターで遊んだり、屋台で買ったタイヤキを食べる。そして二人が見つけた
秘密の場所である森の中の大きな木。そこは二人だけの学校。二人は楽しい時間を過ごすが、ある日……


『おーい、祐一くーん』


木の枝に跨って、やってくる祐一に手を振りながら声をかけるあゆ。


『あゆ。危ないぞ、早く降りてこいよ!』


『平気だよ。祐一君も上っておいでよ、すごく良い眺めだよ』


その時……風が吹いた。それほど強い風では無かったが、枝の上で手を振る少女がバランスを崩すには十分だった。


『キャァッ』


『!! あゆっ!』


落ちていくあゆ。祐一は来る途中屋台で買ったタイヤキの入った袋を放り出して駆け出すが……


ドサッ……


雪の上に落ちるあゆ。少女から流れ出た血が、真っ白な雪を赤く紅く染めてゆく……


『あゆーーーーっ!!』




ドサッ!

「!!!」

何かが落ちる音で目を開ける。辺りを見回して音の発生源をさがすと、どうやら枝の上に積もった雪が落ちたようだった。

「……あの時俺がもっと早く来ていたら……間に合っていたら……」

あの後、偶然近くにいた人の助けであゆは病院に運ばれた。一命を取り留めたものの意識は戻らなかった。それから
暫くして祐一はあゆの両親が共に亡くなっている事、そして身寄りの無いあゆは親戚を名乗る人物に引き取られた
事を秋子から電話で聞いた。引き取られていった先は分からず、彼女とはそれきり会うことが無かった。
また、事故があったということであの木が切り倒された事も同時に知った。

「今お前は何処で何をしているんだ……目が覚めて元気に暮らしているのか? それとも……」

平和に、幸せに暮らしていてほしかった。祐一は彼女の事を考える度にそう願わずにはいられなかった。

「俺は……変わってしまったよ。もう普通の身体じゃない……」

そう言ってから、今度は自分の事を喋り始めた。
悪の組織カノンに捕まった事。自分が改造人間「仮面ライダー」となった事。家族が殺された事。カノンと戦うと決意した事。
祐一はその場にいないあゆに向かって話すかのように喋った。
そのとき、風が祐一の身体を撫でるように吹き抜けていく。まるであゆが「聞いているよ」というように。冷たいはずの風は
なぜか暖かく感じられた。


「これが俺の姿だ」

立ち上がり切り株へと向き直ると祐一は変身した。森の中に光が満ちて消えるとそこには変身した祐一、仮面ライダーが居た。

「俺は戦うよ。お前が安心して暮らしていけるように」

ライダーは振り返ると、自分が乗ってきたバイクを見る。バイクもまた、その姿を変えていた。
赤と白のカラーリングで構成されたバイクは、上から見ると矢印のようなフォルムをしている。
フロントは三角状になっており、テール部分は先に行くに従って細くなっていた。
車体下部、左右ペダルの後から伸びたエネルギーパイプはシートの後方へと繋がっている。

「これがサイクロン号か……いずれお前の力が必要になる、その時は頼むぞ」

ライダーは始めて目の当たりにする己の愛機を見てそれだけ言った。ライダーは変身を解き祐一へと戻る。
するとサイクロンも元のバイクへと戻った。

「もう行くよ……じゃあな」

それだけ言い残して、祐一は来た道を引き返していった。



時計を見ればけっこうな時間が経っていた。祐一は一度水瀬家に戻る事はせずに、名雪との待ち合わせ場所へと向かう。
名雪を再びバイクに乗せて水瀬家に戻ると既に荷物が届いていたので、昼食を済ませた祐一達は早速荷物の整理に
取り掛かった。

「う〜、これ重たいよ」

名雪が荷物の一つを持ち上げられずにそんな事を言った。

「ほれ、かしてみろよ」

祐一は名雪が苦労していた荷物をいとも簡単に持ち上げると、自室へと運んでいった。戻ってきた祐一を見て名雪達
が感心していた。

「わ、すごいね。祐一ってばやっぱり男の人だよ。力があるよね」

「ふふ、そうね」

「(俺のこの力は……)」

「どうしたの?」

「あ、いや……なんでもない。それより名雪、荷物は俺が運ぶから後で整理を手伝ってくれよ。秋子さんもそっちをお願いします」

「うん、了解だよ」

「はい」

祐一が荷物を運び終えると早速荷解きにかかった。名雪は荷物運びで活躍できなかった分まで積極的に働いたし、
秋子の処理能力は誰よりも優れていた為に、思ったよりも早い時間で終了した。

「終わったね〜」

名雪が荷物整理が終わった祐一の部屋を見回す。棚や机には本が並び他の私物も置かれて、先程までの殺風景な部屋とは
違って生活感が出ていた。

「ああ。ありがとうな、名雪」

「どういたしまして、だよ。下でお母さんがお茶の用意してるから行こうよ」

二人がリビングに行くと、一足先に下りていた秋子が既にお茶の用意をして待っていた。

「二人ともご苦労様」

「秋子さんも、手伝って貰ってありがとうございます」

「いいんですよ」

その後は、近いうちに店を開けるという秋子を手伝って店の掃除をしたり、夕食の買い物等をして時間が過ぎていった。

「ふぅ……」

夕食後祐一は、自室のベッドに寝て、天井を見つめていた。

「明日から学校か……」

今度は首を巡らすと、開けっ放しのクローゼットにかけられた、秋子に渡された新しい制服を見る。

「普段の俺は只の学生なんだよな……けど、カノンが現れたら授業を受ける暇なんて無くなるよな…………
 まあ、その時はその時だ。無理に通う必要も無いしな」

ふと今の時間が気になったので確認しようと部屋を見回すが、この部屋には時計が無い事に気がついた。

「そういや、持ってこなかったっけ……名雪にでも借りるか」

部屋を出ると隣の「なゆきのへや」とかかれたプレートの掛かっているドアをノックする。するとドアが開いて、
既にパジャマ姿で寝る準備の完了した名雪が出てきた。

「祐一、どうしたの?」

「ああ、部屋に時計が無くってな。余ってる時計があったら貸してほしいんだが。出来れば目覚ましの付いてるやつ」

「うん、いいよ。ちょっと待っててね」

名雪は部屋に戻って何かしているようだったが、すぐに出てきた。

「はい、どれでもいいよ」

そう言って名雪が見せたのは両手一杯に抱えられた様々な大きさ、形の目覚まし時計だった。

「……時計のコレクションでもしているのか?」

「違うよ〜、全部使ってるよ。私朝弱いから……」

「(全部?)……悪いが名雪、俺はこんなに要らない。一個でいいんだ、どれかお勧めのやつは無いか?」

「あ、それじゃあね……この一番上のやつがいいよ」

その中の一個を祐一に示す。それはシンプルなデザインの目覚まし時計だった。

「そうか、じゃあ借りてく。サンキュな」

「うん。じゃあおやすみなさい、祐一」

「ああ。おやすみ」

祐一は借りた時計を持って、名雪は再び大量の時計を抱えてそれぞれの部屋に戻った。


                         ★   ★   ★


夜……

とある街の郊外にある大型スーパーの駐車場に十数人の若者が屯していた。連中の側には一目で改造車と分かる
バイクが停められており、彼ら自身も「柄の悪い」と評されるような服装をしていた。彼らはここら一帯を
走り回る暴走族だった。そこへ、ふらふらと近づく人物がいた。つばの広い帽子を目深にかぶり、足首まで届く
マントらしきものをまとっている為に容姿等はわからない。

「あン、何だ、テメェは?」

それに気づいた暴走族の一人が声をかける。だがその人物は歩みを止めずゆっくりとこちらに向かって歩いてきた。
やがて他の連中も気づいたのか、その人物を取り囲むように動いた。それぞれの手には得物である木刀や鉄パイプ
が握られている。

「おい、俺たちに何か用があんのか。あァ!?」

周りを取り囲むとマントの人物は歩みを止めたので、先程の男が再び尋ねた。

「…………」

「おい、なんとか言えよ、コラ! それともビビッて声が出ねぇのか?」

男はあくまで強気だった。目の前の人物が何者かは知らないが武器をもった仲間が取り囲んでいるのである。
それに自分達はこの辺りでは武闘派で有名なチームであり、喧嘩をしかけてくるようなヤツラも居なかった。

「なんとか言えよコラ!」

今度はマントの人物の背後に立っていた別の男が叫んだ。持っている木刀で肩を叩きながらゆっくりと近づいていく。

「…………」

その恫喝にも、人物はまったく反応せずに黙って立っていた。

「!! テメェ!!」

さっきからまったく反応を示さないマントの人物に業を煮やした男は、木刀を振りかぶると力いっぱいマントの人物
の肩に振り下ろした。

バキッ!

「グァッ!」

だが、声を上げたのは男の方だった。木刀から伝わった感触は人を殴った時の物ではなく、硬い岩でも殴ったような
手ごたえだった。木刀も二つに折れてしまい、男は伝わった衝撃で痺れた腕を抑えてうずくまる。
それにひきかえマントの人物は何事も無かったかのように立っていた。

『なっ!?』

暴走族の男達が驚く。だがすぐに気を取り直して次に、鉄パイプを持った男が殴りかかった。

「オラァ!」

ガシッ!

ここでマントの人物は初めて動きを見せた。自分に振り下ろされた鉄パイプをいとも容易く受け止める。駐車場の
外灯やバイクのライトに照らされたマントの隙間から突き出された腕は、形こそ人の腕に酷似していたが鋭い爪を
持ち、腕全体が茶色い毛で覆われていた。また、腕に沿って何か膜のような物がついていた。

「な、何だ?」

ここに来て暴走族の男達は何かおかしいと思いはじめた。自分達の絶対的有利を信じていた。何者かは知らないが
目の前の人物も、時折戯れに行うオヤジ狩りのように囲んで殴って金を奪ってそれで終わりだと思っていた。
だがそうはならなかった。そいつは木刀の一撃もものともせず、鉄パイプの攻撃も簡単に受け止めている。
そして何よりあの腕は!? あれは人間の腕では無かった。

「…………」

マントの人物は受け止めた鉄パイプを握り締めるとまるで粘土細工のように簡単に曲げてしまった。

「な、何だよコイツは!?」

鉄パイプを曲げられた男が叫ぶ。マントの人物は鉄パイプから手を離すと、今度はその男に飛び掛り首筋に噛み付いた。

ガブッ!

「ギャー!」

男がたまらず悲鳴を上げて暴れるが、マントの人物の力が強くて振り解けないでいた。

「くそ、ソイツを放しやがれ!」

また別の男がメリケンサックをつけて殴るが、マントの人物はビクともしない。先程と同様に殴った方がダメージを受けた。
そうするうちに噛み付かれた男の抵抗も徐々に弱くなっていき、ついには動かなくなった。

ドサッ

マントの人物が噛み付いていた男を放すと男はまるで人形のように崩れ落ちた。男の顔には血の気が全く無く、首筋には
深い2本の穴が穿たれていてそこから僅かばかりの血が流れていた。

「ヒッ!」

初めて暴走族の男達に恐怖が走った。マントの人物は帽子とマントを取って己の姿を晒した。

「ギギィーッ!」

その姿はまさに異形の怪物だった。とがった耳、つりあがった目、そして口元には鋭い牙がはえており、血が滴っていた。
腕だけでなく全身が毛に覆われており、腕と胴体部は薄い皮膜で繋がっていてどうやらそれは蝙蝠の羽だった。
そして腰には、雪のマークの入ったベルトをつけていた。

カノンの怪人、蝙蝠男だ。

「ば、化け物?」

初めて目の当たりにする異形の化け物に、暴走族の男達はいつもの攻撃的な態度も忘れてただ怯えた。蝙蝠男はメリケン
サックを付けた男に飛び掛ると、また血を吸い始めた。

「あ、あぁ……」

血を吸われている男の声がだんだんと小さくなっていく、だが周りの男達は恐怖で足が竦んで動く事が出来なかった。

ドサッ

開放された男は絶命しており、また同じく顔には血の気が全く無かった。

「ギギィーッ!」

「う、ウワァーーッ!」

蝙蝠男の叫びで呪縛が解けたかのように、男達は一斉に逃げ出した。だが、

「イーッ!」

既に回りはカノンの戦闘員に包囲されていた。

「捕まえろ!」

戦闘員は蝙蝠男の指示で暴走族の男達を取り押さえる。戦う気力を失くしていた男達は簡単に捕まってしまった。

「畜生っ、テメェらなんかに捕まるかよ!」

只一人、最初に蝙蝠男に話しかけた男は持っていた木刀を振り回して戦闘員達をけん制すると、自分のバイクに
乗って逃げ出した。

「ギギィーッ、逃がさんぞ」

そう言って蝙蝠男は、腕を動かして羽ばたくと、空を飛んで男を追いかけた。


「何なんだよ、あれは?」

男は起こった事が信じられなかった。今まであんな化け物は見た事が無かった。
いままで生きてきた中であれほど怖い目にあった事は無かった。他のチームとの抗争でも先陣きって飛び出し
何人もの相手をぶちのめしてきた自分が、あの化け物に怯えてただ逃げる事しか考えられなかった。
後少しで駐車場から出てこのまま逃げ切れる、男がそう思った時だった。突然肩を強い力で捕まれるとバイクから
引き剥がされた。バイクは横転し、火花を撒き散らしながら地面を滑っていった。そして漏れたガソリン
に引火してバイクは炎上した。

「ヒッ!」

後ろを見ると、先程の怪人蝙蝠男が自分の肩を掴んでいた。

「た、助けて……」

助けて。男は何時だってその言葉を聞く立場だった。そう言ってくる相手の願いを無視し暴行を加えてきた。
まさか自分がその言葉を言う時が来るとは夢にも思わなかった、同じようにその願いが無視される事も。

ガブッ!

「ギャーッ!」

蝙蝠男は男の首筋に牙を突き立てると血を吸い始める。男の意識が薄れていく中で最後に見たものは炎上する
自分のバイクだった。




続く

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