人造人間キカイダーU−1 序章 設定資料(のようなもの)

キカイダーU−1(アンドロイドU−1)
 制作者、相沢祐一そっくりに作り上げられた護衛用アンドロイド。通常モードと戦闘モードを持ち、通常モードでは「U−1」、戦闘モードでは「キカイダーU−1」と呼ばれる。
 通常モードでもその運動性は人間以上(当然だが)だが、戦闘モードになると並の戦闘用ロボットよりも遙かに高い戦闘能力を有している。その主な能力としては二系統のエネルギー炉、高機動モード、腕部に内蔵されている超振動装置等々。他にもまだ隠された能力があるようだ。射撃武器などはほとんど持たず、格闘戦が主体の戦い方をする。必殺技は両腕の超振動装置を全開にして放つ「超振動・爆砕」、超振動装置を稼働させて放つ「超振動・スラッシュハンド」など。
 身長180p、体重130s。
 二系統のエネルギー炉は全くの別系統になっており、起動時に使用する外部エネルギー炉と起動後に切り替えられる内部エネルギー炉に別れている。わかりやすく言えばハイブリッド自動車のようなものと考えてもらえばいい。内部エネルギー炉はU−1が動くことによって発生したエネルギーを蓄積、ほぼ無限に稼働することが出来る。
 超振動装置は上腕部に内蔵されており、これが稼働することによりキカイダーU−1の両腕は発光、敵ロボットをバターに熱したナイフを入れるように切断したり、敵の攻撃を受け流したりすることも出来る。だが、この装置を長時間稼働させることは自らの腕にもダメージを与えることになるので長時間の稼働は出来ない。特に必殺技である「超振動・爆砕」を放った後は数時間の冷却時間を必要とする。
 高機動モード(超高速モード)は身体の各部分の装甲を開き、廃熱効果を上げた上で背中に現れるジェットエンジンを点火して生み出される超加速を活かした戦いをする為のモード。この時、各関節部分には戦闘モード時以上の負荷がかかる為ごく短時間しか使用出来ない(時間にして約20秒が限界)。最高速度はマッハに到達し、その動きはいかなるセンサーであっても捕らえることはほぼ不可能である。
 装甲には新素材による超軽量且つ超強固さが与えられており、更にそこにはナノマシンが使われており、ある程度の修復なら自動的に行ってしまう。もっとも多大なる破壊には対応しきれないようだが。
 実は頭部にはキカイダーで言えば「良心回路」に当たる「感情回路」が内蔵されており、人間により近い感情を有しているらしい。他にも高機動モードと対になるモードもあるようだが、その多くは未だ秘密のベールに包まれており、それはU−1自身もまだ知らないことなのである。そして彼を開発した相沢祐一が死んだ今、その秘密のベールが解かれることはあるのだろうか……?

デルタマシン
 キカイダーU−1が操る超高性能マシン。通常モードと戦闘モードを持っており、戦闘モードでは三連装機関砲やミサイルポッドなどを有している。その最高時速は500キロを軽く超え、その状態で急ブレーキング、ターンなどを行える為U−1でしか扱えない。
 その名の由来は真上から見た時、丁度二等辺三角形を描くかららしい。決してこれを書いていた時、ガッチャマンFを見ていてガッチャスパルタンのイメージが強く残っていた訳ではない。むしろイメージ的にはモトシャリアンの方が近い気がする。でもその内、乗ったまま敵に突撃する技が出来上がりそうで怖い(爆)

U−1を取り巻く人々
美坂香里
 容姿端麗、頭脳優秀、才色兼備の美女。
 高校時代からの友人である北川 潤と共に「K&Mリサーチ」なる探偵業のようなことをやっていた。主に下の名前「香里」で呼ばれることが多いが、潤のみ「美坂」と名字で呼ぶ。実は「K&Mリサーチ」の実質的所長である。
 高校時代からの親友、水瀬名雪の依頼で行方不明の彼女の従兄弟である相沢祐一を探していて今回の事件に遭遇、そのままずるずると過酷な運命の渦に引き込まれていくが、どうやらその運命に立ち向かう覚悟を決めたようである。
 今回は出てこなかったが妹の栞も「K&Mリサーチ」の職員であるらしい。

北川 潤
 香里と共に「K&Mリサーチ」という調査会社をやっている二枚目半(どっちかというと三枚目)。誰からも名字でしか呼ばれない。可哀想だから平の文では下の名前で呼んであげよう。自称「K&Mリサーチ」の取締役社長。
 香里が頭脳労働担当なら彼は肉体労働担当。車の運転やら聞き込み調査などは全て彼の管轄であり、今回の事件の鍵となった光明寺邸のことも彼が調べだしてきた。ちなみに彼の車は中古の軽自動車で後ローンが30回も残っていたらしい。
 香里のことが好きなのだが、なかなかそれを言い出せない純情な面もある。彼女と共に過酷な運命に立ち向かう決意をしたが、やはりそれも彼女を思うが故であった。

水瀬名雪
 今回の事件の発端である疾走したロボット工学者・相沢祐一の従兄弟。彼のことを従兄弟以上に男性として意識しているが、その思いを否定されることが怖くて言い出せないでいる。行方不明になった彼のことを捜して欲しいと依頼したのも彼女。
 心労の為かその行動が徐々におかしくなってきているが(特に終盤)、全ては祐一のことを深く思う為(と言うことにしておこう)。結構後先見ずな性格に変貌している。もっとも祐一に関することのみだが。
 自分の母の恐るべき計画を知り、その犠牲になった祐一を見るに至って彼女の心はほとんど壊れてしまい、最後は祐一と共に瓦礫の下敷きになる。自らそれを望んで。

相沢祐一
 ロボット達の恐るべき陰謀を知り、その陰謀に加担した自分を恥じ、自らが家族同様に思っている人達を守る為に最強のアンドロイド「U−1」を開発したロボット工学者。故人である光明寺博士の研究に興味を持ち、U−1に良心回路のグレードアップ版である「感情回路」を設置する。その後、U−1を起動させる前に自分の裏切りが発覚、粛正されてしまう。
 粛正後はバットバロンの城(実はこの城も祐一の作)に幽閉されていたが、虎視眈々と反撃のチャンスを窺っていた。自分を助けに来た名雪達の力を借りてバットバロンに一矢報いるもののその逆襲を受け、最後は名雪とともに崩壊する城の瓦礫の下敷きになる。
 バットバロン達からは「Dr.」、U−1からは「博士」と呼ばれていた。

光明寺ミツ子
 U−1が眠っていた地下研究室を擁する光明寺邸の主。かつて悪の組織、ダークにキカイダー、ジローと共に追われていたこともある。その後、ダークの手から救出された光明寺信彦博士と共にスイスに渡り、しばらく過ごした後日本に帰国、天才ロボット工学者として名を馳せるが、数年前に突如隠棲、かつて父である光明寺信彦がキカイダーを作り上げた旧邸を改造してそこに住んでいる。
 祐一がそこを尋ねてきてからは父の残した資料を彼に見せてあげたり、地下研究室を提供していたりと彼には協力的。どうやら彼が関わっている陰謀をある程度知っていた節があり、その陰謀の首謀者にも心当たりがあるらしい。
 U−1起動後、再調整をした後は再び隠棲生活に戻り、もはやこの物語に関わることはないだろう。

U−1の敵
バットバロン
 全世界をロボットによって支配しようとする謎の軍団の一司令官。普段は崖の上にある不気味な城の薄暗い部屋にある棺桶の中から配下のロボットに命令を下している。クラス”ビショップ”と呼ばれるかなりの高級位に属しているらしい。
 U−1と同じく通常モードと戦闘モードを有しており、通常モードでは色白の細身の紳士風、戦闘モードでは背中に蝙蝠の羽根を持つバンパイヤのような姿になる。
 その能力はかなり強力で、通常モードでも使える催眠光線、口から放つ超音波砲、身体を高速回転させて相手に突進する回転アタックなど。格闘能力もかなり高くキカイダーU−1とほぼ同程度の能力は軽く有しており、更には空中を飛ぶことも出来る。
 催眠光線はロボットのみに有効で、そのプログラムを書き換えてしまう程の力を持っている。ガードロボットを同士討ちさせたり、メイドロボットを停止させたり。しかし、キカイダーU−1の超振動防御には通じなかった。
 超音波砲は蝙蝠の特性を極限まで高めたものでありとあらゆるものを破壊する程の威力を持つ。超音波による共振でものを破壊するのだが、キカイダーU−1は超振動でその共振をうち消してしまった。尚、これもキカイダーU−1の超振動装置と同じく長時間連続稼働が出来ず、連射が可能なものの一回の発射が30秒程と言う弱点がある。
 元々のバットバロンは祐一が作った執事ロボットで、戦闘能力など持っていなかった。が、何を思ったのかマムと呼ばれる女性の手で戦闘用に改造してもらい、その後祐一に捨てられたと思いこみ、復讐を企む。結果その復讐はなったが、祐一が作ったU−1に敗れ去ることとなった。最後はU−1の必殺技「超振動・爆砕」を喰らい、全身が崩壊、その後城と共に自爆する。

コマンドホーク
 バットバロンの部下。クラス”ナイト”だがその戦闘能力は極めて低く、偵察専用。
 手には一応戦闘用と思われる鋼鉄の爪がついているが、それほど強固なものではないらしい。
 キカイダーU−1のその戦闘能力に恐れをなして逃げ帰るも、今度は自らの命が危ないことを知り、追いつめられたあげく名雪を誘拐してU−1の誘い出しに成功、だがあっさりとキカイダーU−1に敗れ去り、最後はキカイダーU−1を巻き添えに自爆しようとするもキカイダーU−1は全くの無傷だった。

アイアンバッファロー
 バットバロンの部下。クラス”ポーン”という最下級の戦闘用ロボット。
 コマンドホークにつれられて光明寺邸を襲うも目覚めたばかりのキカイダーU−1にその角をへし折られ、スラッシュハンドで身体を斜め十字に切り裂かれて爆発する。
 まさしくパワー型の猛牛型ロボット。

キャノントータス
 バットバロンの部下。クラス”ポーン”という最下級の戦闘用ロボット。
 アイアンバッファローとは違って遠距離砲撃戦に特化した亀型ロボット。おそらくは防御能力も高いのだろうがキカイダーU−1のパンチで砲身を折られ、その後スラッシュハンドの餌食になる。

牛頭・馬頭
 バットバロンの部下。クラス”ルーク”と言う”ポーン”よりも上位になる戦闘用ロボット。
 牛頭は牛型、馬頭は馬型の頭部を持つ武人型のロボットでどうやら城の警備を担当していたようだ。牛頭は大斧、馬頭は蛮刀を持って降り、コンビネーションによる攻撃を得意とするが本編中ではその活躍を見ることなく倒されている。
 ちなみに身長は約3メートル程でかなりの大型である。

メイドロボット達
 城の中でバットバロンの命令を伝えたり、来賓に対する世話をしたりする為に大勢いる少女の姿をしたロボット。その容姿はそれぞれ違うようだが、全て同じ紺色のメイド服を纏っており、 バットバロンの命令には絶対服従するようで彼が指を鳴らすと何処からともなく現れたりする。
 その身体能力は不必要なまでに高く、戦闘モードになる前にU−1を軽くあしらっていた。どうやらメイドとしてだけではなく護衛用としての側面もあるらしい。
 終盤、祐一の策によりバットバロンに反逆するもののバットバロンの催眠光線を浴びて全ての機能を停止されてしまう。その後は崩壊する城と運命を共にしたようだ。
 ちなみに身長はどれも160p程で小柄であるが結構力持ちだったりする。尚、彼女たちのオリジナル制作者は祐一で、バットバロンはそれを利用していただけのようだ。
(少し裏話。実は初期段階ではこのメイドロボット、美汐にしようとか思っていたりしたんですね、これが。喋り方が妙に丁寧臭いのがその証拠でして。しかしながら書いているうちにそんな事すっかり忘れてしまったらしく、特に城に侵入したU−1をあしらう所なんかもうこんなの美汐じゃないと思ったので全く別物にしてしまいました)

ガードロボット
 城の警備担当円筒型ロボット。
 その数はとりあえず大量。どうやら城に製造用のプラントでもあるらしく、次から次へと作られている。

クラス”ポーン”の戦闘用ロボット
 城に向かうキカイダーU−1を待ちかまえていたおよそ百体以上の戦闘用ロボット達。どうやらバットバロンが実質的に動かせるほぼ全ての戦力を投入したらしく、本気でキカイダーU−1の殲滅を考えていたようだ。
 その姿は様々で、動物型やら植物型やら果ては戦車に手足の生えたような物までいたらしい。
 結局キカイダーU−1とデルタマシン、そして潤と香里のコンビによって全滅させられてしまったらしい。
 あくまで雑兵は雑兵、ショッカーで言うところの戦闘員のようなものだったようだ。

マム
 バットバロンを配下に、ロボット達による人間支配を企む謎の女性。
 バットバロンの城にはその肖像画が飾られており、それは名雪の母親、水瀬秋子のものであった。事実、水瀬秋子は実の娘にも内緒でロボット工学の天才であったらしい。だが、果たして彼女がマムと同一人物であるかは不明である。
 現時点では何処で何をしているか一切不明。

その他
反ロボット主義者
 世界中に蔓延するロボットが何時か自我を持ち、自分達を支配するのではないかと言う恐れを抱いた人々によるロボット廃棄運動を行う人々の総称。
 初めは弁論やらの運動だったのだが、徐々に実力行使に移行、今では所構わずロボットを襲撃して破壊するという困った集団に成り下がっている。この世界ではこう言う事件が日常茶飯事になりつつあり、社会問題視されている。
 だが、彼らの抱いている危惧は実は水面下でひそかに進行しつつある事実である事を知るものはいない。ごく一部の人間を除いて。

アサルトポリス
 対ロボット犯罪特務課の通称。通常の警官よりも重装備なことからこの通称がついた。
 この時代、ロボットを利用しての犯罪が数多く発生している為通常の装備では倒せないロボットを倒せるだけの装備を持つ特別編成の部隊が作られるのは自明の理である。だが、その権限は妙な程大きく、そのロボットを操っている者の射殺権はもとより、民間人に被害が及んでも一切不問にされるという権限まで持っている。それ故に所構わず銃撃戦を行うことが多く、一般市民には忌み嫌われてもいる。

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