彼女達の思惑番外編その1〜彼の勝手な思惑〜

何と・・・。
あの男が事もあろうに倉田さんからチョコを貰っている!!
これは由々しきことだ!
何とかしなければ!
いや、決して貰えなくて悔しいとかそう言うのでなくて・・・。
と言うか自分も倉田さんからチョコが欲しいぞ!
しかも手作りの!!
貰えたら・・・もう思い残すことは・・・ある。
倉田さんといつも一緒にいるあの川澄舞だ。
あいつさえいなければ・・・。
しかし一体どうして倉田さんみたいな女性があのような野蛮な川澄舞と一緒にいるのだろうか?
全く接点など無いような気がするが。
もしかして・・・倉田さんは何か川澄舞に弱みでも握られていてそれで仕方なく一緒に・・・。
むう!!ならばこの私が何とかしないと!!
川澄舞の悪の手からこの私が倉田さんを助け出すのだ!
そうすれば・・・。

〜以下空想シーン〜

川澄舞が剣を振りかざして倉田さんを脅しつけている。
そこに颯爽と登場する私!
「貴様、倉田さんを放せ!」
びしっと指を突きつけ、格好良く決める私。
「佐祐理が欲しければ・・・力尽くで奪ってみる」
いつものように無愛想な声で応じる川澄舞。
私は素早い動きで川澄舞を翻弄しつつ、川澄舞が得意という剣をかわして倉田さんを助け出す!
「もう大丈夫です、倉田さん」
「ありがとうございます、久瀬さん。やっと佐祐理を助け出してくれたんですね」
「この私がいる以上、川澄舞にもう手出しはさせませんよ」
そう言って微笑みを浮かべる私。
倉田さんは感動のまなざしで私を見ている。
そこに襲いかかる川澄舞。
卑怯にも後ろからだが、私は素早くかわしてその剣を奪い取る。
「フッ、剣がなければ貴様などどうと言うことはない!」
がっくりとうなだれる川澄舞。
私は勝利の笑いをし、その私を頼もしそうに見ている倉田さん。

〜空想シーン終了〜

ふっふっふ。
完璧だ!
完璧すぎる!
これならこの私への好感度は確実にアップするに違いない!!
その上あの邪魔な川澄舞も倒してしまえるという一挙両得さ!
流石は(元)生徒会長なだけはある!
「で・・・君は授業中にもかかわらず何をしているのかね?」
不意に後ろからそんな声。
私の完璧な計画を聞いていたのだろうか。
もしそうならば何とか口を封じないと!
この計画が川澄舞に漏れたら折角の完璧な計画が台無しだ!
「スマン、君に恨みはないが・・・」
そう言いながら振り返ると同時に相手に肘打ちを喰らわせる。
見事命中。
相手はその場に昏倒した・・・のだが・・・。
よく見ると、これは・・・我が校の校長ではないか!!!
むううっ!!何時の間に・・・?
これはやばい。
本能的にやばいと感じてしまう!
どうする?
逃げ出すか?
今なら私だとは気付いていないかも知れない。
よし、逃げよう!
「久世君、授業中に何を・・・ああ、校長先生!!」
何というタイミングの悪さ!
この時間帯、暇なのだろう教師が私と倒れている校長を発見してしまったではないか!!
「こ、校長先生がいきなり倒れまして・・・私が介抱していたところです!」
うむ、我ながらナイス言い訳。
これなら誰もが騙されること間違いなし。
「君が私に肘打ちを喰らわせたんだろう!!!」
いきなり校長が大声でそう言った。
何!?
一体何時気がついたのだ?
「久世君・・・ゆっくりとお話を聞かせて貰いましょうか?」
「校長室が空いておったな。時間はたっぷりとある。さぁ、行こうか」
何故だ!
何故そうなる!
私の!私の野望がぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!

結局彼、久瀬は有無を言うことすら出来ずに校長室に連れ込まれてしまった・・・。
めでたしめでたし。

久瀬「めでたくな〜〜〜〜〜〜〜いっ!!!」

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