作者D「夏ネタの続きっ!!」
かおりん「このぼけぇっ!!!!(いいながら豪快に殴り倒す)」
作者D「あうあう・・・激しく痛いです、かおりん様(涙)」
かおりん「一体今何月だと思っているのよ!」
作者D「・・・9月ですね。しかも半ば頃」(作注:書いていた当時)
かおりん「すっかり外は涼しくなったわ。特に私が住んでいる街じゃね」
作者D「・・・そうでしょうねぇ・・・(しみじみ)」
かおりん「何をしみじみしているのよ。とにかく、どうしてこんな時期はずれにこんな風化するようなネタを書くのか聞いてみたいわね」
作者D「そう言いながらメリケンサックをはめるのはよして欲しいんですが・・・(汗)」
かおりん「どうしてなの?」
作者D「思いついたから(爆)」
かおりん「(ぴくぴくと眉を震わせながら)いっぺん・・・」
作者D「・・一片?」
かおりん「死んでこいやぁぁぁぁぁぁぁッ!!!(言いながら物凄い勢いのパンチを繰り出す)」
作者D「ぐはあぁぁぁぁ・・・」


相沢祐一は非常に困った顔をしてその場に立っていた。
こんな場所に一体どうしているのか物凄く疑問であったが、あえてそれを口に出しはしない。
口に出すと余計にややこしいことになりそうな気がしたからだ。
「それにしても・・・」
左右を見回して祐一は顔を伏せた。
はっきり言って目のやり場に困る。
「俺にどうしろと言うんだ?」
困ったように呟く祐一。
「祐一、これどうかな〜?」
そう言って水瀬名雪が祐一の側にやってくる。
彼女の手には可愛らしい水着。
そう、今彼がいるのはデパートの水着売り場である。


真夏の午後の過ごし方ぱーと2
〜彼女が水着に着替えたら〜


周りは女性ばかりである。
そんな中、祐一は水着を買いに着た名雪と沢渡真琴、そして月宮あゆの3人につきあわされているのであった。
「ね〜、祐一、これ似合うと思う?」
上目遣いに祐一を見上げながら名雪がそっと祐一にもたれかかる。
甘えたような表情の名雪を見て、祐一は苦笑を浮かべる。
「あのな、人が見てるんだぞ、名雪?」
「私は別に構わないよ?」
はっきりとそう言う名雪を見て、祐一は赤くなった。
「あー・・また始まってる・・・」
ちょっと離れた場所で同じように水着を物色していた真琴が人目を気にせずいちゃいちゃし始めた名雪と祐一に気付いて、視線をそらせた。
ラブラブモード(名雪談)になったあの二人を止めることが出来るのは秋子さんか香里しかいないわ・・・そう思いながらも他人のふりを決め込む真琴。
関わり合いになるとろくな事がない。
彼女が経験して覚えたことだ。
ああいう状態になった時の名雪に声をかけると必ず後で何かされる。修正とか勉強とか言う名目で。そして、それもかなりの確率で。
この前の時は祐一がお風呂に入っている間中ずっと頭をぐりぐりされた。
「ホント、関わるとろくな事無いんだから・・・」
そう言ってまた別の水着を手に取る。
「ねーねー祐一く〜ん」
そんな声が聞こえてきたので、真琴は思いきりその場にずっこけた。陳列しているハンガーに思わず頭をぶつけ、その場に踞ってしまう。
「・・・何であいつは・・・」
そう言って声のした方を向く真琴。
そこには水着を手にしたあゆがいて、二人の側に向かっている。
あゆも真琴と同じような被害に何度もあっている。そのはずなのにあゆは勉強していないのか、また同じ事をやっては名雪に寄るところの修正とか勉強とかを喰らっている。
「ちょっとは懲りなさいよ・・ったく・・・」
真琴は立ち上がるとあゆの方へと歩き出した。
彼女の心配通り、あゆは祐一達の側に来て、硬直していた。
いつもはおっとりしている名雪から物凄い負のオーラを感じる。
「あ・・ははっ・・あははっ・・・」
引きつった笑みを浮かべ、冷や汗をだらだら流しながら少しずつ後退しようとしているあゆだが、名雪はそんなあゆを物凄い笑みでじっと見つめていた。
祐一はと言うと関わり合いになりたくないと言った感じでそっぽを向いている。
彼もこういう状態の名雪には何を言っても無駄だし、更に下手をすれば自分にもとばっちりが来ることを知っているのだ。
「あゆちゃ〜ん、どうしたの?」
語り口はいつもと変わらない。顔も笑顔だ。ただ、目だけが笑っていない。
そんな名雪を前にしてあゆに一体何が出来ようか。
「あ、あゆ!こっちにあんたに似合いそうな水着あるよ!」
恐る恐る、と言った感じで真琴が声をかけてきた。
その声に一瞬「助かった」という表情を浮かべてしまうあゆ。
「ま、真琴ちゃんが呼んでるから・・・あっち行くね・・・」
そう言って名雪の前から逃げ出そうとするあゆ。
くるりと回ろうとして、名雪に襟首を掴まれてしまう。
「あゆちゃん・・・あゆちゃんにとってもよく似合いそうな水着、見つけたんだけど・・・一緒に見に行ってくれるよね?」
繰り返し言う。
語り口はいつもと全く変わらない。顔も笑みを浮かべている。ただ、目だけが少しも笑っていない。
そんな名雪があゆに近寄って囁いたのだ。
あゆに一体どうすることが出来ようか。
「う、うぐぅ・・・・」
そう言って祐一の方を見るが、彼の姿はもうそこにはなかった。
更に真琴の方を見るが、真琴は引きつった笑みを浮かべているだけで助けに来ようと言う気はあまり無いらしいことが解った。さっき声をかけてくれたのが彼女の精一杯だったのだろう。
「さ、行くよ、あゆちゃん」
名雪がそう言ってあゆを引きずっていく。
涙目のあゆは引きずられながら真琴に向かって小さく手を振っていた。
「あう〜」
困ったように真琴も手を振りかえす。
あゆと名雪の姿が見えなくなってからようやく真琴はほっと胸を撫で下ろした。
「あゆには悪いと思うけど・・・まぁ、いつまで経っても覚えないあゆが悪いと言うことで」
そう呟いてから彼女は自分の水着を探しに戻っていった。

祐一はデパートの階段の踊り場のベンチに腰掛け、缶ジュースを飲んでいた。
おそらく今頃あゆは名雪の精神攻撃を受けて半泣きになっていることだろう。流石に可哀想だから後で慰めてやりたいが、これがばれるとまた名雪の嫉妬に燃えた攻撃があゆの上に振り下ろされることは想像に難くない。
「まぁ・・諦めて貰うしかないか」
結構薄情である。
いや、正確には彼女のためを思ってのことなのだが。
「あら、相沢君じゃない」
いきなり声をかけられた祐一は驚いたように声のした方を見た。
そこには美坂香里と妹の栞、そしてその後ろに沢山の紙袋を持った北川潤がいた。
「誰かと思えば美坂シスターズじゃないか。久し振りだな」
そう言って立ち上がる祐一。
手に持っていた缶をゴミ箱に投げ入れて、二人の側にまで歩いていく。
「久し振りって・・・一昨日会ったじゃない」
呆れたようにそう言ったのは香里。
栞はと言うと油断無く左右を見回し、ある人物が側にいないことを確認している。
「一日開けば充分久し振りだ」
「まぁ、相沢君ならそうなんでしょうけど」
二人はあえて栞を無視して会話を続けている。
と、いきなり栞が満面の笑みで祐一に飛びついてきた。
「祐一さ〜ん、お久し振りですぅ〜!!」
祐一の胸に抱きつき、頬をすりすりと祐一の胸板にこすりつける栞。
「・・・ここにもいたぞ」
そう言って祐一は自分に抱きついている栞を指で示した。
香里は黙って頭を抱えた。
北川はと言うと真っ赤な顔をして紙袋を床面において荒い息をしている。
「祐一さん、今日は何か買い物ですか?」
栞が抱きついたままの姿勢で祐一を見上げて言う。
「デパートに買い物に来る以外何の用事があるというのよ・・・」
香里は呆れたように妹を見て呟いた。
「俺の、と言うか名雪達の買い物につきあわされて、て言うのが正解だけどな」
祐一は栞から顔を背けてそう言った。
彼の位置からだと丁度見下ろすような形になり、するとあまり大きくはないが、栞の胸の膨らみがどうしても見えてしまう。更に夏、だと言うことでかなり薄着のため、目のやり場に非常に困るのだ。
「・・・名雪さん達もいるんですか?」
栞はいきなり目を細めてそう言うと祐一から離れた。
ほっと安心する祐一。もちろんそれを表にだすようなマネはしないが。
「ああ、水着売り場の方にいると思うけど?」
「そう言えば一昨日会った時にそんなこと言ってたわね」
そう言ったのは香里である。
栞は腕を組んで何やら考えるような仕草をしていたが、やがてその表情が急に明るくなった。
「お姉ちゃん、私達も行きましょう!!」
そう言って栞は香里を見た。
「・・・何よ、いきなり?」
「いいから行きます!それじゃ、祐一さん!」
栞はそう言うと香里の背を押して水着売り場へと歩いていった。
後に残されたのは祐一と北川だけである。
「・・・大変だな、お前も・・・」
そう言って祐一は北川の肩を叩いた。
「北川君!行くわよ!!」
香里が厳しい声でそう言ってきた。
北川は何も言わずによろよろ歩き出す。
その後ろ姿を見送りながら祐一は北川の背に男の哀愁というものを感じ取っていた。

水着売り場の方に視点を戻してみよう。
相変わらず真琴は自分に似合いそうな水着をあれやこれやと物色している。
もうすっかりあゆのことは忘れたようだ。
のんきに鼻歌まで歌っている。
と、その真琴が急に寒気に捕らわれたかのように肩を震わせた。
いや〜な視線を背中いっぱいに感じている。
ゆっくりと真琴が振り返ると・・・そこには何故かうっとりと目を潤ませた天野美汐がいた。
「み、美汐っ!?」
真琴が驚いたような声を上げると彼女はすすっと真琴の背に忍び寄り、そっと真琴の肩を抱きしめる。
「真琴・・・水くさいじゃないですか。どうして私を呼んでくれなかったんです?」
呟くように真琴の耳に囁く美汐。
「真琴に似合いそうな水着ならいつでもこの私が選んであげるというのに・・・」
何処かうっとりとした陶酔しまくっている美汐の声。
真琴は苦笑を浮かべるしかなかった。
誰かに助けを求めようと周囲を見回すが知り合いは誰もいない。
真琴は困ったように呟くのだった。
「あう〜〜〜」

祐一は他の場所でしばらく時間を潰した後、水着売り場に戻って来た。
「もう、祐一、何処行ってたの?」
頬をふくらませた名雪が戻ってきた祐一を見つけて駆け寄ってきた。
「悪い悪い、ちょっとな。で、決まったのか?」
「うん、見て見て」
そう言って名雪が祐一に見せたのは雪の結晶の模様の入った白いワンピースだった。
「お・・いいんじゃないか?」
祐一はそう言ってこの水着を着た名雪を想像してみた。
こう見えてもなかなかスタイルのいい名雪である。出るところは出ていて引っ込むところはちゃんと引っ込んでいる。陸上をやっているせいか少し足が太いような気もするがそれも気にならない範囲だ。その名雪が白地に灰色で雪の結晶の模様の入ったこの水着を着ている。
思わず祐一の顔がニヤニヤと歪んでしまう。
それを見た名雪は頬を真っ赤にして口を尖らせた。
「祐一、なんかやらしいよ、その目つき」
「・・・・は!!あ、いや、その・・・名雪に似合うんじゃないか、それ、とっとも」
何かとても取り繕うように言う祐一だったが名雪は「似合う」という言葉だけに反応して嬉しそうに身体をくねらせる。
「もう、祐一ったら〜」
「ははっ、ははっ、はははっ」
顔を真っ赤にさせながら祐一に身体をすり寄せる名雪、何処か乾いた笑いをする祐一。
端から見るとちゃんとした恋人同士に見えるだろう。少々馬鹿ップルに見えるだろうが。
と、その時だ。
「祐一さんっ!!これ、私に似合うと思いませんか!?」
そう言う声が聞こえてきたのは。
声の聞こえてきた瞬間、名雪がそれまでのとろ〜とにやけたような表情から一転してきりっとした厳しい表情になり、声のした方を睨み付ける。
そこにいるのは栞だった。
その後ろにはあきれ顔の香里。
更にその後ろには先程より持っている荷物を増やした北川が死人のような表情で立っていた。
「ねぇ、祐一さ〜ん」
甘えるようにそう言って栞が名雪を押しのけて祐一にすり寄っていく。
名雪もただでは押しのけられなかった。しっかり栞の襟首を掴んでいる。
「栞ちゃ〜ん、こんにちわだよ〜」
笑みを浮かべて言う名雪。もっともその目は少しも笑っていない。
「あら、名雪さん、いたんですか。全然気付きませんでした。影薄いんじゃないですか?」
栞が挑発的に言う。
香里はハァ、と大きくため息をついて額を抑えている。
名雪と栞の二人はバチバチと視線で火花を飛ばしている。一番側にいる祐一は今にも泣き出しそうな顔で香里に助けを求めたが、彼女は黙って首を左右に振った。
「持てるというのもつらいな・・・」
死人のような顔の北川がそう呟いた。
何時終わるとも知れない名雪と栞の睨み合い。
他のところでは真琴が美汐に着せ替え人形にされていたり、あゆが膝を抱えてぶつぶつと壁に向かって何かを呟いていたり。
祐一は本気で泣き出しそうだ。互いに笑顔で睨み合っている恋人と可愛い後輩。かなり怖すぎる。
香里は我関せずと言った感じでその場から死人のような、それでいて何処か嬉しそうな北川を引き連れて逃げ出そうとしている。
真夏のある午後は、至って平穏(?)に過ぎていった・・・。


後書き
作者D「終わりましたね」
かおりん「終わったわね・・・書き始めて一体何日かかったかは不問として」
作者D「なかなか痛いところをついてきますね。確かにメインであるライダーカノンよりは時間がかかっておりますが」
かおりん「あっちはむやみやたらと早いのに・・・」
作者D「まぁ、ネタの都合でしょう。あっちはリアルタイムでネタが出来ていくから」
かおりん「・・・・・・」
作者D「えーと・・・」
かおりん「・・・・・・」
作者D「・・・申し訳ありません。もっとこっちの方も頑張ります」
かおりん「解ればよろしい」
作者D「これは一応、らぶらぶはっぴねすDaysの一つですね」
かおりん「何か激しく栞と名雪が壊れているような気がするけど?」
作者D「気のせいだと言いたいですが、このシリーズでは名雪と栞はライバル関係ですので。もちろん祐一を巡ってですが」
かおりん「今回出てきてない人は?」
作者D「舞と佐祐理さん、秋子さんの3人ですね。本当は舞と佐祐理さんは出てくる予定だったのですが果てしなく長くなりそうなのでやめにしました」
かおりん「何という恐れ知らずなことを・・・(汗)」
作者D「は?」
かおりん「振り返ってみたら?」
作者D「はぁ・・・(振り返ってみる)」
さゆりん「あはは〜」
まいまい「・・・殺す(と言いながらちゃきんと剣を構える)」
作者D「ひいいいいいっ!!!」
さゆりん「あはは〜、舞、やっちゃっていいですよ〜」
まいまい「佐祐理の許可が出たから・・・」
作者D「ひいいいいっ!!ど、どうか、お許しを〜!!!」
かおりん「え〜と、作者Dが何となく再起不能になりそうっぽいので代わりに私が締めます。読んでくれてありがとう。またね」
さゆりん「ほ〜ら、作者Dさん、逃げちゃダメですよ〜」
まいまい「そこっ!!(ぶんっと剣を振り回す)」
作者D「ひいいいいいっ!!!誰か、お助けを〜〜〜〜!!!」

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